2014年02月
 
面接で重要視していた2つのこと

(10年以上使い続けている無印のリングノート)

10年間のpaperboy&co.での仕事の中でそれなりに時間を割いてきたことの1つに面接があります。
おそらく数百人の方と面接したんじゃないだろうか。
僕の面接を通過して社員になったスタッフはだいたい
「けんごさんの面接はめっちゃ怖かった」「絶対落ちたと思った」と言います。
超真剣に取り組んでメモを取りながらやってただけなんだけどなー、と思いますけど
まあそれは置いておきます。


これから一旦面接を受ける側にまわることもあるだろうし、誰かの何かの参考になるかもしれないので
自分が面接をする時に気をつけていたポイントについて書いてみようと思います。
会社としてもガイドライン的なものはありますが、これは極個人的な経験談です。

最初の方は現場の担当として「一緒に働きたいか」「スキルはマッチしているか」の2点しか見ていませんでした。
というかそれ以外はよくわからなかった。当初は「一緒に働きたいか」に相当主観が混じっていただろうと思うし
自分の中で基準もはっきりしていなくて大雑把な判断軸だったとは思います。
2008年頃に経営理念の策定等があって、大切にしてほしいこと、という3つが明文化されたことで、
面接のときにもそれらを参照することが可能になって、わかりやすくなりました。
大切にしてほしいこと
これがカルチャーにあたるところの判断軸になります。


自分が経営者の立場になって、2次面接、3次面接を担当するようになってからのことが本題。
 
就業経験の無い新卒の場合はポテンシャルを見る形になるので、特にこれがあてはまるんですが
上の「大切にしてほしいこと」以外には
2つを重点的に見ていました。

1つめは「好奇心」、2つ目は「自発性」です。

まずは好奇心について。
僕等のいるインターネット業界は本当に流れが速いです。会社やサービスの栄枯盛衰もそうですし
技術やツールやデザインの進歩や陳腐化も速い。
好奇心をもって自分からいろんなことにアンテナをはっている人だけが一線でいられると思っています。
開発者やデザイナーなどの専門職では当たり前の部分ですが
CSやディレクター、バックオフィスの人も比重の差こそあれ、同様の考え方で見ていました。
サービスが好きかどうかという意味ではなくて、知らないことに興味が持てるかどうか。
人事や総務の担当になったとしても、会社の仕組みや制度のあり方もどんどん変わっていく可能性がありますし
他社の事例はどうなっているのか、世の中の動きはどうなのか、
ということを知ろうとしてくれる人が会社を成長させてくれると思います。
なので、まずは自分の好きなことについて話してもらうようにすることが多いです。
好奇心旺盛な人が伸びると思いますし、変化の多い組織でもポジティブにやれると思います。

次に自発性。
面接の中でサークルや部活のリーダーや部長をしていた、というエピソードを聞くこともあるんですが
僕はそれ自体にはまったく興味が無くて、なぜリーダーをやることになったのかとか
自分で考えてやったことは何があるのか、といったことを聞く様にしています。
誰に言われたわけでもなく勝手にやったこと、が聞けると一番うれしい。
開発者の人についても経験やスキルがどうかという判断は他の人に任せて、個人活動のことに注目していました。
自分でサービスやアプリを作っている人は沢山の気づきがあるはずで、それは必ず仕事に活きます。 
自分から改善点を見つけたり改良したり
新しいサービスや事業のことを考えられる人。
やりたい、ではなくてとりあえずやってみる人。
自分から動く人。周りを巻き込む人。
そういう人には仕事を任せる会社だと思いますし
そういう人に来て欲しいと思って面接をしていました。


違う業界や違う職種、違う会社規模だと当てはまらないかもしれませんし
もっと他に大事なことがあるかもしれません。
最終面接は社長にお任せしていたので、僕の段階では
この判断基準でやれていたということもあります。
たぶん自分一人しか面接しないとするとこの割り切りでは
やれないなあと思うところもあります。
でもまあそれはそれ
ということで。


結論、本人が好きでやってきたことの話をなるべくたくさんしてもらうことで
好奇心や自発性を見ていた、というのが僕のやっていた面接です。
だいたいいつも1時間はかけていたんですが、一生懸命聞いていると
時間が足りないなあと思うこともけっこうありました。
それぐらい真剣にやっているので
今後もし、もし、僕と面接することがあったとしても
怖いとか言わないでよね。
| 12:45 | pepabo |
 
 
これからの10年
(WebCreators 2004年11月号)


自分がこうして退職エントリーを書く事になると想像したことはなかったんですがそういう日が来ました。
3月21日のpaperboy&co.定期株主総会でpaperboy&co.の役員任期満了を迎え、そのまま退職することにいたしました。
またそれに伴いましてpaperboy&co.の100%子会社であるブクログの代表取締役社長もあわせて退任する事になりました。

ペパボは2004年4月入社なのでほぼ10年。
ブクログでは2012年6月の設立から2年弱となります。
「桐島」より「ソーシャルネットワーク」の方が僕にとっては青春映画だと思えるぐらいに
充実した、また得難い経験を沢山させてもらった10年間だったと思います。


2004年3月、京都でwebデザイナーとして働いていた前職の会社が傾いたことで転職活動を余儀なくされたのですが、当時の相棒エンジニアがペパボ創業者の家入さんとMSNメッセンジャーでつながっていたことから、ちょうど上京してくるタイミングのペパボに誘っていただきました。
普通の面接だと想像して上京したら、セルリアンのスーツァン・レストラン陳(高級中華)でコース料理をごちそうになるとは。そしてそのままセルリアンホテルに泊まることになるとは。3月27日に面接があって、4月1日には入社。引っ越しが間に合うはずもなく、当初1ヶ月は遠隔での自宅勤務でした。GWにようやく上京したものの、その日の夜に祖父が亡くなってとんぼ返りしたこともよく覚えています。
まだ東京のスタッフは10人程の小所帯でGMOの人たちが沢山働くフロアの端の方を1島だけ借りた状態でホワイトボードがパーティション代わりでした。東京で採用になったメンバーは1人しかいなかったので、ほぼ田舎者だった我々はびびりながら仕事をしていた記憶があります。
そんな慌ただしい始まり方をした東京での生活に慣れる間もなく担当していたサービスでトラブルが発生したり、半年に満たないタイミングで事業部長や本部長という立場を任せていただいたり、上場プロジェクトが走り出し役員に選んでいただいたり、(いつのまにか)創業者がいなくなり新体制に移行したり。
入社当初は専任の法務スタッフがいなかったので警察との対応も経験しましたし、面接でもかなりの人数の方とお会いすることができました。上場プロジェクトと平行した経営理念の策定・CI変更のプロジェクトも私主導で進めさせてもらいました。そのとき定めた「もっとおもしろくできる」は本当に気に入っています。

最近も子会社のブクログ社長就任等新しいチャレンジをさせてもらっていたのですが、同時にここ数年停滞感も感じていました。これまで社内で積み上げた資産で仕事をしているというかなんというか。。やり残していることもあるので悩んだのですが、最終的に何か打開したいという気持ちが勝り、10年を機会に退職して別の道に進むことにしました。ペパボの方は後任人事もしっかりしていますし、あまり心配はいらないかなと思っています。特にエンジニア方面においてはこの数年で飛躍的に陣容が分厚くなってきた感があります。

自分の方はあんまりゆっくりするつもりはないので、次の10年打ち込める何かをこれから探して行きます。

創業者の家入さん、佐藤社長をはじめこれまでペパボで一緒にやってきたみなさん
10年間会社が大好きであり続けられたのはみなさんのおかげです。
本当にありがとうございました。
また様々な形でペパボに関わってくださった皆様もありがとうございました。


次何しようかな。


※年末にたかのりさんのブログを読んだときは、また改めてシンパシーを感じてびっくりしました。
| 12:19 | me |
 
Comment
お疲れ様でした!
出張で一緒にドムドム食ったこと、しぺべぺのせいで打ち合わせ先で怒られた事などなどおもいだしました。飲みに行きましょ!
posted by みやもと | 2014.02.18 |