2012年06月
 
SPBSラボ:「これからの本屋さん」に行ってきました
SPBSラボ:内沼晋太郎×白川浩介×花田菜々子「これからの本屋さん」
というイベントがありましたので
昨晩SHIBUYA PUBLISHINGさんに行ってきました。

numabooksbook pick orchestraの活動で有名で
7月にB&Bという書店を下北沢にオープンされる内沼晋太郎さん
立川市を中心とした地域密着型の書店、オリオン書房の白川浩介さん
ヴィレッジヴァンガード川崎チッタ店店長で本棚部長の花田菜々子さん
という書店に対してのポジションがそれぞれ違ったお三方という人選。
終わってみて考えると絶妙だったなと思います。

まず最初に「東京に面白い本屋さんてありますか?」
という問いからスタートしたトークショーでは
オリオンパピルスさんがいいと言う話や
花田さんはガケ書房さんが好きだとか
無いから作ろうと思ってるんですという内沼さんと
それぞれ何かの物足りなさを感じつつも
「町の書店」と「本好きが好む書店」の違いなんかも
交えつつ面白い話が続きました。

中でもやはり内沼さんの話には
「5分で知的好奇心を刺激したい」とか
「本屋の利益率を改善したい」とか
「毎日イベントは無理じゃなくて、やると決めてから考える」とか
非常に熱い話題が多くてよかったです。

ビレバン社内でも本・カルチャーということの考え方について
売れるんだったら○○も置いていいじゃないか、いやそれはどうなんだ
と、よく議論になる、という話は非常に面白くて
売上利益が重視されるという環境の中でも
本屋であることを辞めない何かがやはりあるのだなと。
それは白川さんが仰っていた
デベロッパーが求める書店の機能と消費者が求める書店の機能に
違いがあるのかもしれない、という話にも
なんとなくリンクしている気がして非常に示唆に富んでいたと思います。

モノの値段というものは本当に合理的な意味があってついているわけではなくて
商売の論理上はほっておけば値段なんて下がっていくほうにしか動かないわけですよね。
そんな中でも書店の商売が成り立つように、取次や流通が超進化して
配本や返品の仕組みが確立されてきたわけで
その分業態勢が故に世の中の時流にアジャストしづらい
というのが現状なのだろうと思います。

そんな中でいろんな挑戦をされているお三方の話は
とても参考になりましたし色んなヒントがありましたね。
行ってよかったです。


| 11:54 | book |
 
 
パブー2周年
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パブーが今日6月22日をもちまして
2周年を迎えました。
ちょうど2年前、日本でiPadが発売されて1ヶ月ほどが経過した頃
パブーは産声をあげました。
今では2万5000近い作品を公開・販売していただいております。
まだまだパブーでやりたいことは沢山ありますし
電子書籍の先のインターネット書籍、のようなものを目指して
仕組みの面でいろいろとお手伝いしていきたいと思っています。

2周年を記念してパブーコレクションという本をつくりましたので
こちらもご覧頂けると幸いです。

もあわせてどうぞ。

次は何をやろうかな。

| 16:04 | booklog&puboo |
 
 
松丸本舗
 

松丸本舗という本屋さんが東京駅近くにあります。

僕は松丸本舗が大好きで時々遊びに行くんですが
この本屋さんのすごいところは本の並べ方です。
中心になっているのはテーマ毎の棚作りなんですね。
撮影許可もらってくればよかったんですけど
忘れちゃったので言葉で説明することになっちゃいますが。
普通に背表紙が見えるように並んでる本が多いものの
ジャンルとか出版社がバラバラなので
見栄えはそろっていません。
表紙面を見せてある本もありますし
開いた状態で展示してある本もあります。

本棚と本棚の間の通路も一見迷路のように
ぐるっとまわるように作ってあります。

シリーズ毎とかきれいにそろった本棚だとスルーしてしまうのに
松丸の本棚には異質なリズム感があって
普段目に止まらない、ちょっと固い本が視界に入ってきます。
おかげで教科書のような本にも手が伸びます。

普通は分類や仕分けをするわけですよ。
シリーズでそろえたり文庫なんかだと出版社で並べたり作家で並べたり。

松丸の棚作りはそういうのとは全く異質で
本と本の関連性とかテーマごとで集めてあるとか
関連づけ、意味付けがされた本棚になっている。
例えばインターネットのセキュリティに関わるテーマだとすると
技術書のとなりにインターネットの歴史の本があったり
SF小説があったり。

こういう分類ではない本との出会いの演出の仕方は
デジタルの世界になっていくらでも過去作品が堆積していく世界では
非常に重要になってくると思うんですよね。

そしてまた紙袋を持って帰ることになるのであった。


| 17:04 | book |
 
 
ガケ書房さん
 
京都にガケ書房という本屋さんがあります。

先週京都出張の時に白川今出川のガケ書房さんに行ってきました。

上の写真のように車が飛び出している
謎エントランスを目印に行ったのですが
入り口横で占いをしている人もいました。
ますます謎です。

店内は新刊書籍よりもリトルプレスや古本が目立っていて
手ぬぐいやCDなども置いてあります。
通販のページもありまして
その下の方には
たぶん、ガケ書房にはその目的の本はありません。
しかし、目的外の本がそこにはあります。
とあります。
私も出張で来ているのを忘れて色々買ってしまいました。
店長さんとも少しお話できてよかったです。

ペパボの京都スタジオからはちょっと行きづらいのですが
自転車だとそんなに大変でもなさそうだし
また天気のいい日には行ってみたいと思います。

| 15:54 | booklog&puboo |
 
 
ニコニコしょうてんがい
 
パブーの第1回絵本コンテストで大賞になった
「ニコニコしょうてんがい」が紙の本として出版されました。

作者のソ・ミジさんとは大賞受賞後もいろいろとご縁がありまして
副賞ということでiPhone/iPadアプリをつくってみたり
NHKのconnectという番組に取材していただいたときには
ミジさんのお宅にお邪魔したりもしました。

今回はエンブックスさんという出版社から
ペーパーバック絵本という形で出版されました。
パブーをきっかけに、というわけではないかもしれませんが
いろいろと活躍の場を広げておられて
素晴らしいなあといつも思っております。
これからもよりいっそうのご活躍を期待しています。

ニコニコしょうてんがい(パブー電子書籍版)
ニコニコしょうてんがい(iPhone/iPadアプリ)
| 20:12 | booklog&puboo |
 
 
株式会社ブクログ
 
ブクログパブーがペパボから分社化されました。


分社化の経緯については以前の記事 「ぶくろぐぶーしゃか」で
書いた通りではあるのですが、本日から改めて新会社ということで
またちょっとあらためて振り返って考えてみました。

ブクログはペパボ創業者であり元社長の家入さんが
2004年に個人の趣味として作ったサービスです。
たぶんご本人ももう忘れてると思うんですけど
本を並べて公開できるサービスやりましょうよって話をしていて
その日の夜に「作っちゃった」っていうような
確かそんな経緯だったと思います。

それから長らく本棚公開サービス、蔵書管理ツールとして
ユーザーさんに使っていただいていました。
その後家入さんがペパボを離れ、別の事業やいろんなことで
忙しくなってきた2009年のタイミングで
ペパボにサービスを譲渡してもらい
僕が担当ということになりました。
それからはより「事業」として考えてきました。

ブクログは今後「本と出会う場所」として
より進化していけると感じています。
今一番僕らが期待をしている興味グラフ(インタレストグラフ)や
紙と電子分け隔てなく作品を管理できる方法等々。
自分自身も本当に楽しみです。


パブーは2010年6月に開始して以来、もうすぐで丸2年を迎えます。
wish2010で大賞と毎日.jp賞をいただいたこともありましたし
いろいろと機能追加やコンテスト企画を重ねながら進んできました。

電子書籍を読む、という行為がまだまだ一般化していない中
あたらしい書籍の形を模索し、挑戦している最中ではあります。

とかく電子書籍というと中抜きだとか出版社や編集者はいらない
というような話になりがちなところもあるのですが
個人的には最終的に「本」かどうかを決めるのは
「編集意図」ではないかと思っています。
ただのチャットログのようなもの、twitterでの会話も
編集の有る無しで本らしきもの、書籍らしきものになるし
ただのログと本を分けるのはその編集意図でしかないと。
まだこれは本当にぼんやりとした感覚でしかないですが
同時に実感でもあります。

紙の本ができるまでの制作フローからも自由になって
よりインターネット的な本の作り方・作られ方を模索し
そういった本がたくさん集まる場所にパブーをもっていきたいと思います。
ソフトウェア開発風にいうと、よりアジャイルな本の制作フロー
みたいなことです。


割引設定機能というのはAという本の購入者にBという本を割引で
販売できる機能です。
全3巻の本をまとめて購入すると割引が適用される
というようにも使えますし
ソフトウェアのバージョンアップ版販売のようなこともできます。
例えば「パブーの使い方 ver.1」の購入者には
「パブーの使い方 ver.2」を500円で販売するが
初めてver.2を買う人は1000円で、とかですね。

こういう電子ならではのborn digitalな仕組みを
色々と提供していきたいと考えています。
電子書籍からインターネット書籍?に進化しなければ。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

| 14:39 | booklog&puboo |